Don't trust over 30 大人を信じるな。
月に一度表紙買いをしようと決めて半年。なんだかんだ続いていて10月はTARGOの短編集『don't trust over 30』を購入しました。
表紙に惹かれた点はウエダハジメというイラストレーター且つアニメーター且つ漫画家に興味があって雰囲気が似ていたから。
(化物語は見たことないです。)
この作品がかなりここ最近自分で考えていたテーマを浄化しさらにアンサーに対して納得できたことにとても感動した。
僕は基本的に人が提案する答えとかに納得できず、自分で考えた上で何か得ないと納得できないタイプなので「大人を信じるな」というタイトルとは逆にこの作品の結末はすんなりと入って信じてしまった。それはきっと作者が考えて考えて絞り出したような話だったからじゃないかなと思います。
1話、1話、分離しているようで一貫して、大人になるということについて描いていました。
二つ目の話の『Limbo』は故青山景を彷彿させる作品で『ストロボライト』のような構成で引き込まれた。20ページ弱でこのようなメタ作品を描きあげたのは恐るべし…。
Limbo
小説家の男、精神病院に通う女、K1という危ない男の3人の話。
小説の中の話と現実がじわじわ混ざっているが、なかなか気がつかなかった。
映画でいうカメラがずっとふらふらしてるから誰が主体なのかもわからない。そんな作品。
最終話のような父親との確執というのは誰にでもあるわけではなく、一部の人は乗り越えるべき問題で、僕もまた乗り越えなければならない一人なのだろう。まだ僕は22で著者のような大人になれないので離れてから考えようかと思う。
考えることなんて10代の頃から全く変わっていなくて、いつまでたっても時間がたてば解決すると信じてる。きっと30になっても40になっても、本質的に人間は変わらないし、これからも僕はだらだらと生きて、理想の自分とやらを渇望してるのだろうか。