豊田徹也の連載時の巻頭言と巻末のコメントまとめ3
豊田徹也の連載時の巻頭言と巻末のコメントまとめ1 - takatok0の生活
豊田徹也の連載時の巻頭言と巻末のコメントまとめ2 - takatok0の生活
8話はまた国立図書館に行った時に埋めます。
アフタヌーン(2005年5月)
アンダーカレント7話
巻頭
何も知らなかったのは、失踪した夫について、だけだと思っていた。
あらすじ
失踪した夫の「虚言」を知ったかなえ。深まる疑問と欠落感は、片時も離れることがない。
(3ページ目と5ページ目の上記にあるUNDERCURRENTの題の横に3ページ目には~深く静かな…~、5ページ目には~何を求めているのかわからない~の文字が入っていた。)
作者近況
もう7話目だというのにいまだにペースがつかめません。資料撮りに手間取ったり、単に描くスピードが遅かったりで毎回担当さんに迷惑をかけっぱなしです。このままこんな感じで終わってしまうのだろうか。しかしこの欄、泣き言ばかり描いてる気がするな。
巻末
目立たず介入せず。堀の「距離感」は、かなえに会って変わるのか。
次回予告
ふたりを乗せた軽トラはどこへ向かうのか。次号。
アフタヌーン(2005年8月)
アンダーカレント9話
あらすじ
夫が失踪、そのショックで危ぶまれた家業の銭湯も無事再開。埋まることのない欠落感のやり過ごし方をおぼえた関口かなえ。
巻頭
真相に追い付かれた。
親が遺してくれた銭湯で、信頼できる人々と生きる。かけがえのない日々が過ぎてゆく。
作者近況
先月は予告なく休んでしまってすみませんでした。読んでくれたる人、本当にご免なさい。それからこの連載が始まるとき「全10話」と描いてあったと思いますが、本当は全11話なのです。ですからあと2回です。
巻末
つかまった。罪の意識は、幼なじみを追わせるように、かなえを水底へ引きずり込む。
次回予告
生きる意欲が損なわれたかなえ。日々の生活もままならない。
アフタヌーン(2005年9月)
アンダーカレント10話
巻頭
同期。すべての事柄は繋がっている。
あらすじ
幼い日、誘拐された友達を見殺しにした。不意に蘇った罪の記憶は、かなえを打ちのめす。
作者近況
あと一回です。もともとこの作品は東京の銭湯を舞台に、そこの人々を通じて季節の移り変わりなどを4話ぐらいで描いてみたいと思っていたのですが、結果的に当初考えていたものとはまったく違うものになりました(山崎が出てきたあたりからおかしくなった)。タイトルも「お熱いのがお好き」か「月の湯物語」が候補だったのですが、『undercurrent』というよくわからないものになりました。そんなよくわからないものにここまでつきあってくれてありがとうございます。ここまで来たらあと一回つきあって下さい。
巻末
探偵が運転する車は終章へと走り出す。真相が明らかになる次回をお見逃しなく。
次回予告
しかし、10話も費やしてなんの話かわからないというのは考えてみればあんまりでしたね。
アフタヌーン(2005年10月)
アンダーカレント最終話
巻頭
現実と向かい、大切な人々と過ごしてきたら、結論は出ていた。
あらすじ
失踪した夫が見つかった。嘘で固めた彼の真実は何なのか。恐らく最後になる対面へ向かう、かなえ。
作者近況
やっと終わりです。しかしこんな長い漫画描くのも、漫画描いてばかりという生活も初めてなので、なんだかよくわからないうちに1年が過ぎてしまいました。つくづく思ったのは、漫画を描くのって大変だなぁということです。俺もいろんな仕事してきたけど、これが一番しんどかった。まあでもやっと終わりだ。今度は工場で働くのだ。読んで下さった方々、どうもありがとう。楽しんでくれたなら幸いです。
巻末
立ち止まる。歩き出す。もといた場所へ。未来へ。
アメンゾザボイス
「やっと終わった。自分としては1話目が引き分けで、あとずっと負け試合を重ねた気分です。担当さんに怒られ続けてその評価は最後までくつがえせなかった。ご迷惑かけました。それからこの作品は単行本にして下さるというので(ありがたいなあ)、なるべく白いトコロを埋めますので出たら買ってみて下さい」(豊田徹也)