今更なんですけど、本当に今更、THE NOVEMBERSをちゃんと聴いた。
この記事の要約。
THE NOVEMBERSがカッコいい。
THE NOVEMBERSを聴こう。
以上。あとは蛇足。
僕がTHE NOVEMBERSを初めて聴いたのは中学3年生の時。弟がジャケットがかっこいいと母親に頼んでディスクユニオンで"picnic"を買ってもらっていたのを借りた。
"picnic"
当時も今もなんでpicnicというアルバム名なのかわからない。(シラベテナイ。)
当時使っていたiPod Nano (第5世代)に即入れて"こわれる"だけヘビロテしていた。そのため、"こわれる"を聴くと懐かしい感覚に浸れるけど他の曲は"全く"聞き覚えがない。そのような雑な聴き方しか僕はTHE NOVEMBERSに対してしていなかった。
でも、この文章を書きながら考えていたのは雑な聴き方をしても仕方ないなって事。そして、この時期が一番音楽をシンプルに楽しめて自分の音楽の聴けるようになる順番を決定させたような気がする。聴けるようになるというのは、この時に今大好きなMidwestEmoとかを聴けるかというと、たぶんはまらないしよくわからないと思う。その前に聴いていたものがあったからであって…という話だ。ただ積み上げたものがないため、なんでも自由に聞けていたのがこの中学3年生なのかと。
その自由だった中学生の時から8年ぐらい過ぎて、THE NOVEMBERSを久しぶりに初めて聴いた。Twitterを眺めてると頻繁にTHE NOVEMBERSのアルバムについて語られていたり、THE NOVEMBERSのバンドとしての立ち位置について語りあったりしてるのを見かけてはいた。
見かけていただけで聴いていなかった。聴こうかな、とは思っていたけど聴くところまでは辿り着いていなかった。
そして、先日仕事帰りになんとなく聴く音楽をAppleMusicであさっていたらたまたまTHE NOVEMBERSの文字があってそのまま聴いていたのですが、凄く良い。
聴いたアルバムは"paraphilia"
paraphilia
リリース: 2009年3月18日
"paraphilia"(パラフィリア)というのは性的嗜好障害という意味らしいです。
全6曲入っているEP。
疾走感のあるシューゲサウンドの"Philia"から始まる。
ゴリゴリのギターサウンドがカッコいい"dnim"。
時間を戻したいという感覚に対して"keep me keep me keep me"。
繰り返す歌詞、繰り返さないサウンド"para"。
もうどの曲もとにかくカッコいい。こんなに自分のツボを押さえてるバンドを今まで聴いていなかったことを後悔すると同時に取り戻さなければと聴きまくっています。
The Novembersは歌詞もサウンドもとても魅力的なバンドだったんですね。歌詞もサウンドもとても複雑です。今は"para"が耳によく残ってます。同じ歌詞を繰り返しているんですけど、曲調とトーンを変えながら反復。でも、変化がありこれが歌詞と相まって意味が付与されてる。すごい。すごい!!
最後の"mer"は"para"でテンションを上げきった後に余韻として聴き心地が良い。
うわーーなんでこんなに良いバンドを聴いてこなかったんだろうという感情と、うわーーこれからこのバンドのCDを順番に聴けるのかという楽しみが同時に来ました。
このような感覚になったのが4年ぶりくらいでちょっと衝動的に書きました。
4年前にsyrup16gの生活に出会ったときのような感覚と書くとチープに見えますが個人的には事件でした。はい。以上です。