takatok0の生活

ただのエッセイです。@takatok0r6s

2018個人的な漫画まとめ


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1月1日時点追記

『夕方までに帰るよ』まで完了。(まだ一作品…。)

 

 

今年は漫画を120冊くらい買っていた。本や雑誌も含めると150冊近く購入していて、本棚が埋まりすぎる問題に悩まされた一年だった。

(そのうち4分の1くらいは電子書籍なため100冊くらい追加されたと考えてほしい。)

 

 

冷静に考えると本棚の容量を考えずに購入しすぎた。

僕は本棚と普段書いているが厳密に言うとIKEAのカラックス(4×4)を利用してる。



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僕が使ってるカラックス。

 

なので、恐らく本棚を買えばもっと詰め込めたのではないか?と思ったりしてる。

まあ、部屋の構造上カラックスが欲しかったので仕方がない。

なんかいいじゃん!カラックスって!

 

それはおいといて、昨年までとは違い時間的な余裕ができたお陰で自分の知識をアップデートできた年でもあった。

本をじっくり読む時間を作ったお陰で結構読めた。

 

なので、昨年までだったら読んでも良いと思わなかったものも良いと感じていたり、逆も然りという感じだ。

 

個人の価値観というのは不変なものと変わるものの二種類ある。

変わるものっていうのはある意味飽きが来た感覚と近いのかもしれない。

最近は紙として買う漫画は不変的に楽しめるものを買ってる。

要するに2年後くらいに売らなくていいものを買っている。

逆に一過性なものは電子書籍で買ってる。

その判断はいつも難しくて、結局両方ほしい。

 

何が書きたいのかよくわからなくなっているが、とりあえず2018年の自分の漫画事情についてまとめる。

 

ざっとよかった漫画をまとめる

とりあえず、今年購入した漫画は大きく分ける。

完結漫画と未完漫画。そして、以前から購入していた漫画。

とりあえず、16作品をピックアップ。

今年購入した完結漫画BEST5。
(順不同)
・『夕方までに帰るよ』(全1巻)宮崎夏次系
・『ヨコハマ買い出し紀行(新装版)』(全10巻)芦奈野ひとし
・『星屑ニーナ』(全4巻)福島聡
・『ストレッチ』(全4巻)アキリ
・『惑星9の休日』(全1巻)町田洋

特別枠
・『ドロヘドロ』(全23巻)林田球

 

今年購入した未完漫画BEST10(順不同)

【今年購入を始めた】
・『培養肉くん』 宮崎夏次系
・『BARARUSH』 福島聡
・『別式 』TAGRO
・『天国大魔境』 石黒正数
・『1518!』 相田裕
・『映像研には手を出すな』 大童 澄瞳

・『不滅のあなたへ大今良時

【以前から購入していた】
・『喧嘩稼業』 木多康昭
・『ディザインズ』 五十嵐大介
・『空電ノイズの姫君』 冬目景

 

この中から自分の好きな3作品選ぶことにした。

(ここまで書いてそうしようと決めた。)

出来れば毎年やろうかなと思うので、評価基準を設ける。

(これも今決めた。たぶん、来年はやらない。)

 

余談だけど、最近『賞』をあげるということがとても安易になっている気がする。

賞を与えるというのはそれがその時代を象徴しなければいけないと思う。

例えば今年の漫画といえば、Twitterの四コマが拡散されているということも1つ言えるのではないのか?

確かにあれらは『無料で読めるから読む』といったマネタイズとは別次元の話ではあるが、時代を象徴する1つとも言える。

ただ、あそこからマネタイズは出来ない。

浅野いにお(漫画家グッドナイトにて)

・フォロワーの30分の1しか自分の漫画を買わない。

・フォロワーは無料で見れる絵に期待してフォローしているのであって(自分の)漫画を買う人はほとんどいない。

Twitterと漫画の売り上げは基本的に関係ない。広告にはならない。ただの無駄な労力。力をいれるだけ損。(押切への批判)

このようにマネタイズは難しい。しかし、漫画と言われたときに共通としてあれらを思い浮かべる人も少なくはない。それに乗っ取った作品がなかったと言われたらそうか?と僕は思う。賞とはなんなのかもう一度考えてほしい。

未来への投資でも、芸能人の受け皿でもないはずだ。

 

 

まあ、そんな感じに最近の凡賞に関して考えていたので、自分の今年を象徴する漫画三作品を考えようと思う。

ただ、今年は恐らく60作品くらいしか読んでいないのであまり参考にはならない。

今年発売されたものになると、とても少ないはず。

でも、何かしら一貫性はあるはず。

 

あとは、他人へ何かを勧めるのが僕はとても苦手だ。

マイノリティなものが好きな人として最初から誰も読んでくれない、好んでくれないという前提があるから。

なので、これらの漫画は紹介しているだけなので、おすすめとは違うので注意してください!

とりあえず、漫画を普段読まない人はSLAM DUNKを読みましょう。

SLAM DUNK最高だぞ。

 

あと、人に勧めるならその人の趣味嗜好に合わせて考えたいし、万人受けする無難な漫画以外を勧めて欲しければDMとかください。

 

今連載中の漫画だったら『ボールルームへようこそ』、『亜人』、『アオアシ』、『ブルージャイアント』、『1518!』。

この辺りは誰でも楽しめると思います。

 

 

と、ここまで12月20日頃まで書いていたんですけど、今は12月31日。

おかしいぞ。

あと、上記では三作品と述べてましたが、6作品になりました。

あと、急になんでマイノリティやら書き始めたのか覚えてない。

 

選考基準

・自分への影響力。

 

とりあえず、今回はこの観点から選びました。

簡単に書くと、その漫画を読んで考え方が変わったかどうかを中心に考えました。

 

今年はとても漫画の嗜好が変わった。後々書くと思いますが、リアルタッチな漫画以外を読めるようになった。

今まではどちらかというと漫画の好き嫌いを絵で判断(今もしてるけど)していて、漫画的な上手さより絵そのものの魅力で漫画を読んでいました。

今年急に読めるようになったわけではなく、ルーツは小学生の頃に読んだいた望月峯太郎の『バタアシ金魚』とかの影響はあると思うんですけど、回帰したという感じです。


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(『バタアシ金魚望月峯太郎)

大学に入ってからは豊田徹也五十嵐大介冬目景木多康昭、佐村広明、高橋ツトム浦沢直樹という青年誌を代表する漫画家を中心に読んでいました。

 



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(『リトルフォレスト』五十嵐大介)

 


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(『空電ノイズの姫君』冬目景)

 

そこから色々と変わって色んなものへ踏み込めるようになった。

そのきっかけとなった作品を今回は主に選びました。

厳密に書くと、1巻完結の3作品は上記の基準。

複数巻の作品選別は個人的な内情とかその辺を含む。

 

 

まあ、最初に書いた、漫画を読んで考え方が変わるって書くと色々と語弊も生まれそうですが、たぶん作品ごとの理由を書けば納得してもらえる気がする。

と、書けば納得する内容を書かざる終えないだろう。

頑張れ、takatoko。

 

今年は(あと1時間くらいで2019年だけど。)1巻完結を3作品。それ以外を3作品。選びました。

出版した年数ではなく、僕が今年購入したもの中から選びました。

 

1巻完結の3作品

(順不同)

『夕方までに帰るよ』作者/宮崎夏次系

(講談社 2015)

ひきこもってしまった姉、 カルト教団らしき怪しげなクラブ活動に熱を上げる父母、 そんな家族と真正面から向き合えない「僕」……。 壊れかけた一家を通して描かれる、 誰かと繋がっていたいのに誰とも「本当」 にはつながれないすべての人に贈る、99%の絶望と1% の希望の物語。

夕方までに帰るよ(1) - 宮崎夏次系 - Google ブックス

背表紙に「99%の絶望と1%の希望の物語」とあるように、基本的に暗いです。

今年の頭は色々と大変だったからかこの作品の印象が強く残りました。

そして、写実的なもの以外を久しぶりに読んだきっかけとして今年の一冊に選びました。

 

以下は蛇足。

 

今年の頭に買ったのは覚えているけど、詳しくは忘れた。「夕方までに帰るので」というタイトルが妙に気になって購入しました。

宮崎夏次系は名前は知っていたんですけど、読んできませんでした。

 

絵が少女漫画っぽくてあんまり興味ないな~って思っていました。

ただ、この作品を読んでめっちゃビックリしたのを今でも覚えています。

巻末に「油断してると胸打たれる。暴力的なほどに。」と書いて宣伝していましたがその通りだと思います。

ぶん殴られている感覚に読みながら陥りました。

 

僕はきれいな絵や美大出身のような上手い絵を書く作家が好きです。

 

特に現実を描く作品では写実的な作品が好きです。例えば豊田徹也のアンダーカレント。

しかし、写実的なものが現実を全て捉えるかというと、そうではなくてということがよくわかりました。

宮崎夏次系の作品の世界は一見、別の世界の話のようにみえます。

しかし、実際はリアルな現実を描いています。

漫画というメディアで漫画ならではの表現を使って。

本作品ではクローンが途中で出てきたりと空想な部分もありますが、作品を通してずっと問いかけてくるのは、「家族」や「人格形成」だったりと人格とは?という部分の追求をしてきます。

写実的な作品では溢れてしまう部分を拾い上げているのがこのような抽象的なよくわからない漫画なのかなと今年思いました。

この気付きのきっかけだけでも僕にとっては革命的なことでした。

よく、写実的な漫画は「まるで映画のよう」、「ミニシアター系」とかそのように分類されることが多いです。

基本的に漫画は映画のような映像に対してコンプレックスを持っているように思います。

僕個人としては漫画独特な表現技法としては、見開きだと思っています。(たぶん、よく言われている。)

漫画のコマは時間感覚を持っていて、見開きのような時間感覚を持ちつつパワーがある表現は他のメディアにはないと思います。

 

そして、写実的な絵の行き先は映画なのではないかとずっと思っていました。

実際、2017年は映画ばかり見ていました。

でも、2018年は宮崎夏次系に出会って更に漫画としての読み方や楽しみかたの選択肢が増えたように感じています。

 

そういった点から最初に出会ったインパクトのある作品として『夕方までに帰るよ』を選びました。

内容もその時たまたまドキュメンタリー映画について興味があって、森達也監督の『A』、『A2』を見ていたりしていたため、カルト系の話にも関心があったりしました。

また、殻にこもる表現として段ボールを被るキャラクターがででくる作品として『GOGOモンスター』(作者/松本大洋)のiqを思い出したりしました。

iqは大人になるのを拒絶していましたが、今の社会にとっては『夕方までに帰るよ』の姉ちゃんの方が共感できる人は多いと思う。

少なくとも僕は殻にこもる気持ちはわかる。

そういった個人的な部分からも今年はこの作品を選びたい。

 

 

 

 

以下はメモです。

『夜とコンクリート』 作者/町田洋

(祥伝社 2014)

見たことのない景色がある。

町田洋の静かな世界。

夜とコンクリート

 

『DON'T TRUST OVER 30 』作者/TAGRO

(講談社 2009)

僕たちは、良い大人になんか、なれない。異才・TAGROゼロ年代の輝きがここに──。
大人になれない大人たちのめくるめく葛藤、それは青春の残照──。表題作をはじめ、ゼロ年代に文芸誌『ファウスト』を中心に発表された珠玉の名品を収めた傑作短編集、待望の文庫化。新たに、著者によるあとがきと、同級生として若き日を共有したライター・志田英邦による解説を収録。

『DON’T TRUST OVER 30』(TAGRO):星海社文庫|講談社BOOK倶楽部

 

以上の三作品。

 

複数巻の3作品

『映像研には手を出すな』作者/大童澄瞳

浅草みどりはアニメ制作がやりたいが、一人では心細くって一歩が踏み出せない。
そんな折、同級生のカリスマ読者モデル、水崎ツバメと出会い、実は水崎もアニメーター志望なことが判明し・・・!?
金儲け大好きな旧友の金森さやかも加わって、「最強の世界」を実現すべく電撃3人娘の快進撃が始まる!!!

映像研には手を出すな 【作品TOP】 | ビッグコミックBROS.NET

 

『ストレッチ』作者/アキリ

黒髪ショートで強気な慧子と
ゆるふわロングで天然な蘭。
ストレッチを中心に回る
二人の暮らしを覗いてみてね。 

やわらかスピリッツ - ストレッチ

 

星屑ニーナ』作者/福島聡

星屑(ほしくず)クンはヒトではなく、ロボット。ニーナは可憐な女子高生。ふたりは出会い、そして、一緒に暮らした。この世界は不思議がいっぱい! 宇宙から降る雷魚、会話するサルの玩具、当たった3億円の宝くじ、そして、過ぎ行く時間。1年後、5年後、10年後。ロボットは歳を取らないが、人間はあっという間に老いていく。物語は、神の速度で、未来へと進んでいく! 『少年少女』、『機動旅団八福神』に続く、福島聡の新シリーズ“タイム・スキップ・コメディー”それが『星屑ニーナ』!

星屑ニーナ 1巻 :無料・試し読みも! 漫画(まんが)・電子書籍のコミックシーモア|コミック KADOKAWA / エンターブレイン

 

 

今年はこれらの6作品を選びました。

本当は『1518!』、『不滅のあなたへ』を入れたかったけど、理由がストレッチと被りそうだったり、『星屑ニーナ』神だったなぁって思ったのでそうしました。

結局感性で選びました。笑。

がきっと、いつかなにか書く。

 

 

そのうち書きます。