181203
Pele/Enemies
最近は高校生のときに背伸びして聴いていた音楽を聴くことが多い。
今でももしかしたら背伸びしているのかもしれないけど、高校生のときとは聴こえ方が変わった気がする。
Peleは2004年に解散したポストロックのバンド。
【Pele】ポストロック・レジェンド“pele”の解散ライヴがcontraredeよりDVDリリース! - CDJournal ニュース
昔からインストバンドを聴いてるけど、Peleの今いる場所とは違う、何もない場所に連れてってくれる感覚が僕は好きだ。
Enemiesはちょっと寂しい、切ないというより寂しい、そんなアルバム。
『Hooves』
enemiesの三曲目Hooves。僕はこの曲が特に好き。
アコースティックな音が広がる感じが広い草原にいるような気もするし、最初の方のノイズ感が閉鎖的などこかにいるような気もする。Hoovesは和訳で"ひづめ"なんですけど、タイトルも良いと思う。ぼんやりと想像できる。
インスト曲はタイトルを見なくてもなんとなくこんな感じかな~って想像しながら聴くのも良いし、タイトルを見てこんな風景を届けたいのかなと考えるのも楽しいです。
◎◎◎◎◎◎
『漫画家になる!』
第3講(こうの史世)について。
僕はまだこうの史世の漫画を読んだことがない。凄く読みたくなりました。
絵柄が古いので80年代の漫画家だと勝手に思っていました。
漫画家がどんなことを考えているのかをこうやって本として出るのは凄いなと思う。
こうの史世「ひとりのひとが描いたものは、決まったひとにしか届かない。」
丁度昨日、アキリさんのストレッチを読み返したんですけど、ストレッチには震災の描写があります。
記憶というのはこんな感じで少しずつ繋いでいくしかないのかな。
戦争に関しても同じようにいろんな描き方があるのかもなと思ったりしました。
アキリさんのストレッチに関しては軽くこちらで書きました。
受講生A:ストーリーをつくろうとすると、既存の物語をなぞってしまう。独創的な物語をつくるには?
こうの史世:物語は「つくる」というより「選ぶ」くらいに思った方がいいです。
物語論の話もとても面白かったです。
こうの史世、読まねば!
この世界の片隅に コミック 全3巻完結セット (アクションコミックス)
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2009/04/28
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◎◎◎◎◎◎
以上。
毎日はやらないと思うけど日記形式にして、その日聴いた音楽と読んだ本の紹介を少しずつしようかと思います。
身勝手な自己投影と共感。
何か作品を好きになると言うのは勝手に自己投影をその作品に対してしていて、そこに共感し主人公が救われるのに対して癒される。
がっつりネタバレする予定なので注意してください。
最近久しぶりに『ストレッチ』を読みたくなり読み返しました。
こちらはやわらかスピリッツというWeb漫画サイトで連載(2013~2015)していた漫画です。
連載を毎週追いかければ無料で読めるWeb漫画でした。
こちらの漫画は恐らく百合というジャンルでOLと女子大生のストレッチをしているところを眺めて癒される日常系の漫画です。
これが連載で追っていたときの認識です。
しっかり読み込んでいた人は癒しというより、喪失からどう立ち直るのかというのがメインストーリーだったと思っていたのだろうと今は考えています。
僕自身はそういった内容ではなくのんびり読めるいい漫画だな~とか考えていました。
ただ、過去の話を読めなくなるWeb漫画連載だったため仕方がないかとは思います。そして、当時Web漫画黎明期(個人的には)であったため様々なモノを同時に読み過ぎていたためでもあるかと思います。
何か強烈に印象が残っていたため7月頃購入しました。
なにかざらっとした心に残る作品であったのは確かでした。
結果として購入してとても良かったです。
この漫画はかなり重いテーマを持ちながらも読みやすい凄い作品だと思っています。
一般的に重い作品というのはページを捲らせる力が弱くだんだん疲れてしまうことが多いです。
しかし、最後まで何度も読めてしまうのがこのストレッチという作品です。
このストレッチの著者はアキリという方です。
詳しく言及は避けますが、他のペンネームはかなり有名な方です。
ただ、この方が百合×ストレッチで終わらせずに、震災や家族による人格形成、そういったパーソナリティな問題にも踏み込むことができていた理由がとても不思議でした。
この方は漫画だけではなく、批評雑誌であるゲンロンの表紙を描き始めた時期とこのストレッチの連載は重なっていました。
他の名義で描いていた百合漫画にはない、そういった批評性や震災をどう乗り越えるかという点を組み込んでいるのはそういうところから来ているのではないだろうかと思っています。
冒頭に、「何か作品を好きになると言うのは勝手に自己投影をその作品に対してしていて、そこに共感し主人公が救われるのに対して癒される。」
と書きましたが、こうした作品を読むことで満足感を得られるというのはこういうことなのかなと思っています。
最後のシーンで慧子と母親の再会を描かなかったのは当たり前ですが、意図的で要するに主題は一人でも立っていられるようになったということを描けていれば良いんだなというのが素晴らしいと思います。
震災について少し思い出したり、家族について考えたり。そこへのアプローチをストレッチの教材と共にやってしまうアキリ先生凄すぎる。
興味があれば買ってみてください。たった4巻完結でここまで満足感のある漫画はないと思います。
積ん読消費デー#1
積ん読消費デーということで最近漫画や本を買いまくってるんですけど、読めてないものが増えてきたので消費したものを紹介します。
『マンガ家になる!』
第1部の第1講(横槍メンゴ)、第2講(TAGRO)を一先ず読み終わりました。
いままで僕は漫画家に対して趣味の延長線上とどうしても考えていた節があり、独自の世界観を提供されてると思っていました。しかし、決してそんなことがなくマーケットや自己分析をとにかくされてるんだなということを考えさせられました。
要するに我々消費者がどんなことを求めていて、自分は何が得意で惹き付けることができるのかということです。
このように表紙にも書いてあるけど、「絵がうまくても、マンガをかけても」漫画家にはなれないんだなぁと思った。
僕のように漫画家を目指してない人も漫画家がどんなことを考えながら漫画家として作品を作っているのかがよくわかる本だと思うので色んな人が読んでも良いと思う。
あとは、これらの「ひらめき☆マンガ教室」の学生のかたたちが作った作品もコミティアで買ったんですけど、これ500円は安すぎるし、内容も様々な作品があってとても面白かった。
こんな形の合同誌は色んな人のマンガを読めて良いですね。
個人的にはCチームの空天界という作品が面白かったと思いました。主人公そっちなのか!って感じでした。
話を戻すとまだまだ『マンガ家になる!』は1~12講義の1部とひらめきマンガ教室の選考会・座談会の2部とボリュームがあるのでじっくり読もうと思います。
『アンドロイド・タイプワン 1巻』YASHIMA
鶴田謙二の新装版を購入するか悩みながらヴィレバンでうろうろしていたらこの帯が目に入りました。
惹き付けられて買いました。
最初の作者の一言もとても格好良いのでそのまま引用します。
『「子供のころ想像したような未来はいつになったら来るのだろう?」そんなことをよく思ったものですがやって来たとしても気づかないんでしょう。それが日常になりますから。』YASHIMA
漫画の絵柄は伊図透っぽいです。
最近まで自覚していなかったんですけど、アンドロイド型のロボットが人間社会に入り込んでいく、という話が僕はとても好きみたいなんです。
映画だと『イヴの時間』。漫画だと『銃夢』、『ヨコハマ買い出し紀行』『レビウス』。
この漫画はアンドロイドと生活が馴染み始めたという世界観を持っていて、あー設定はすきだなーって感じ。
ただ、ありきたりで何か目新しいものがあるのかと言われたらないので他人には勧めません。絵を補強するコマの使い方のせいで余計に漫画的に下手なようにも思ってしまう。続きは買うかな~。わからん!
先ほど例としてあげた『銃夢』や『ヨコハマ買い出し紀行』、『レビウス』は名作なのでもし、これを読んでるかたはこちらを是非とも勧めたい。『レビウス』は熱いぞ!!絵も格好いいぞ!!最高だぞ!!
『鵺の砦 』福島聡
福島聡の短編集。今の福島聡。いや、成功してからの福島聡と比べて大分病んでる。圧倒的に重い作品が多い。
あとがきにも書いてあるけど、『少年少女』のある程度の成功と『機動旅団八福神』のある程度の失敗の狭間で描かれた作品たちのとのこと。
「すみれの花」では原作とネームが福島聡の担当で作画は森薫だった。この作品だけとてもコミカルで読みやすかった。あとは、かなり重いよおお!とりあえず、ある程度の成功と失敗を納めた作品は購入していないのでそれをそのうち買おうと決めました。年々重い作品が読めなくなってるなぁと自負してます。
一先ず以上。
あとは、ずっとJYOCHOというバンドの互いの宇宙という曲の入ったシングルを流しながら読んでいました。
JYOCHO『互いの宇宙』 / 『A Parallel Universe』(TV Anime「The Junji Ito Collection / ED Theme song) - YouTube
終わり。
人は人と出会うから生き方を知る
大層なタイトルをつけてますが、『不滅のあなたへ』が面白いから読みましょう。
という、話。
以下は余談。
先月に引き続き表紙買いという名の漫画を買う口実を利用して、『不滅のあなたへ』を買いました。
こちらの漫画はとても不思議な漫画です。
基本的な設定は以上で、不死の球体だったナニかが主人公の物語です。
そこから一人ぼっちだった少年になったり、熊になったり、少女になったり、老人になったりと色んな生き物と出会い別れと共にそのものになる。
この主人公は最初はなにか刺激を求めてうろうろしてるだけの、存在でしたが徐々に色んな人と出会うことで「この人を守りたい」といった色んな考え方へと変わります。
スポンジのように出会う人の考え方を吸収するため、出会う人によってこの何かの人生は大きくかわるのでしょう。
人の生死といったテーマにおいて不死というのは憧れの存在です。
手塚治虫の『火の鳥』では不死を求めて火の鳥を探し、不死となってしまった人の苦悩が描かれていますが、こちらの作品はその苦悩だけではなく、生き方も描かれています。
最新刊ではとある国の王子が出てきます。
彼は王の息子として特別な存在として生まれてきました。
この漫画の終着点を考えたときに、不死という特別なものを与えられている主人公は他にどんなものを与えるのかというのがキーになると思います。
タイトルの通り、不死であるだけで何でもなかった球体だった彼は様々な人と出会い色んなものを与えられてきました。
「我々は先に死ぬからいいですが、今ここで異端認定をされたら一生苦しめられる」
このように今のフシ(主人公)は守られる、与えられる存在です。
今後この彼がどんな風に成長していくのか、きっと同じように特別なものを与えられて育った王子の彼が一種の道標を示すのかなと思ってます。
「持てる者がなした、その決断は誇り高く」
9巻がとても楽しみです。
タイトルに話を寄せますと、不死の彼(彼女)は色んな人に出会ったからこそ色んな生き方を知りました。
そして、その中から自分で人生を徐々に選んでいってます。
ノッカーという敵対者に対峙するかしないか、彼は自分で選択をこの時点(4巻)で少しできてます。
ただ、この時点では戦う、戦わないの二択しか選択肢が彼にはきっとありません。
そうではなく、色んな生き方を知ることで色んな選択をできるようになるのが人生なのかなと思います。
現時点8巻出ていますが、これが中盤なのか、終盤なのか、また序盤なのかわかりませんが、尊い選択を彼がするのを楽しみです。
「不滅のあなたへ」という表題ですが、あなたというのは誰なんでしょうか。
手塚治虫の『火の鳥』は最後手塚治虫が漫画を描いてるところで終わるという話は有名ですが、この漫画においては我々読者なのかなと僕は考えています。
漫画の世界を上から覗く我々は不滅なのかなと。
ファイアパンチでは映画で主人公をフラッシュバックしていましたが、この不滅のあなたへでは主人公がそのキャラクターになってしまう、なれるというのもポイントですね。
どんな作品になるのかとても楽しみです。
だらだら書いていたのでまとまっていませんが、以上です。
(メモ)ゲームにおける反復性
一回性と反復性について
上記のURLで見つけた文章。反復性と一回性に関する考えのまとめなのかな。
ゲームに関する論考とか批評文って面白い。特に批評って全く関係ないようなものとの接続がされてることがあってなるほどなぁってなった。
つまり、ゲームは反復性があるようでプレイヤー自身は一回きりの人生を直線的に進めているというメタ的な観点からは反復性はない。
本当の意味での反復性はゲームにはない。なぜならキャラクターの死とプレイヤーの死は別物なので。毎回体験が違う。つまり、繰り返しても楽しく出来るように(新しい体験、別の物語)作られているから反復しているようでしていないと思われる。
反復できるものって何かあるのだろうか。
と、考えたときに出てきたのが音楽だ。
この曲はtoeというインストバンドのグッドバイという曲である。
高校生の時に出会って衝撃を受けた。
未だに聞くし、何度も繰り返し反復する。
僕というプレイヤー視点自体は連続的に変わっているのかもしれないけど、この曲はずっとかわらない。
toe 『グッドバイ』
toe - グッドバイ PV / "Goodbye" Music Video - YouTube
ではなぜ、繰り返し聴いていられるのだろうか。
それはこの音楽が素晴らしいからだ。
まあ、そういうのは簡単。
この曲の歌詞は
There is no one can understand me truly
I do not go out and I will keep silence
(僕を理解してくれる人はいない
どこにも行かず、沈黙を守るだろう)
こう始まる。
歌というのは理解しにくい。そしていくらでも解釈できてしまうものなのだ。
なのでこの曲はいつ聴いても同じ曲ではない。でも、この曲自体はきっと変わっていない。
僕は安らぎだったり、何かを求めてこの曲を聴く。
とりあえず音楽さえ聴ける環境だったら楽しくいられることがわかりました。Music addictってあるのかなと思って調べたけどなさそう。ゲームやパチンコとかはaddictってついてもおかしくないけど、音楽につけるのは不自然だな。中毒=反復性があるって思っていたけど、どうやら違うみたいだ。
Don't trust over 30 大人を信じるな。
月に一度表紙買いをしようと決めて半年。なんだかんだ続いていて10月はTARGOの短編集『don't trust over 30』を購入しました。
表紙に惹かれた点はウエダハジメというイラストレーター且つアニメーター且つ漫画家に興味があって雰囲気が似ていたから。
(化物語は見たことないです。)
この作品がかなりここ最近自分で考えていたテーマを浄化しさらにアンサーに対して納得できたことにとても感動した。
僕は基本的に人が提案する答えとかに納得できず、自分で考えた上で何か得ないと納得できないタイプなので「大人を信じるな」というタイトルとは逆にこの作品の結末はすんなりと入って信じてしまった。それはきっと作者が考えて考えて絞り出したような話だったからじゃないかなと思います。
1話、1話、分離しているようで一貫して、大人になるということについて描いていました。
二つ目の話の『Limbo』は故青山景を彷彿させる作品で『ストロボライト』のような構成で引き込まれた。20ページ弱でこのようなメタ作品を描きあげたのは恐るべし…。
Limbo
小説家の男、精神病院に通う女、K1という危ない男の3人の話。
小説の中の話と現実がじわじわ混ざっているが、なかなか気がつかなかった。
映画でいうカメラがずっとふらふらしてるから誰が主体なのかもわからない。そんな作品。
最終話のような父親との確執というのは誰にでもあるわけではなく、一部の人は乗り越えるべき問題で、僕もまた乗り越えなければならない一人なのだろう。まだ僕は22で著者のような大人になれないので離れてから考えようかと思う。
考えることなんて10代の頃から全く変わっていなくて、いつまでたっても時間がたてば解決すると信じてる。きっと30になっても40になっても、本質的に人間は変わらないし、これからも僕はだらだらと生きて、理想の自分とやらを渇望してるのだろうか。
簡単でくそ旨い、バジルスパゲッティの作り方
今日まで風邪を引いていたtakatok0です。
久しぶりに風邪を引きました。2日ぐらいで治ると思っていたんですけど3日かかりました。治るタイミングをことごとく外しました。今では快調です。
そして、風邪が治った今一番したいことが「旨いものを食べる」です。
生憎、今日は台風で外出して食べに行くは億劫です。そして、インスタントラーメンを食べるのも嫌だなぁって感じなので何か旨いものを作ろうじゃないかと1ヶ月に一度くらいしか高まらない料理欲が出てきたので作りました。
旨かった。
見た目と反比例して。
工夫もくそもないですけど、作り方
<材料>
玉ねぎ(適量)
ベーコン(適量)
麺(適量)
フレッシュバジルソース(適量)
塩(適量)
胡椒(適量)
<作り方>
①玉ねぎとベーコンを炒める。
塩と胡椒を適当に振る。
②麺を茹でる。(塩を適当に入れる。)
茹で終わったら、フレッシュバジルソースと混ぜる。(好みの量)
③玉ねぎとベーコンを炒めていたフライパンに麺を投入。
軽く炒めながら混ぜる。(必要であれば味の調整)
終わり。
めっちゃ簡単です。
この
フレッシュバジルソースさえあればなんでもイタリアン風に美味しくできちゃいます。
(たぶん。)
おすすめです。
ではでは。